結婚ビザの審査は平等ではない
ぶっちゃけたことを言ってしまいますが、結婚ビザ申請は配偶者がどこの国籍かで審査が全く異なります。
例えば、アメリカ国籍を持つ方と中国籍の方を比較すると、後者の方が断然審査は厳しいです。
端的に言うと、アメリカ・西ヨーロッパ以外の国籍の方は、かなり審査が楽です。
これらの国籍の方については、意外に日本人配偶者の方が海外に移住するケースも多いので、偽装結婚がほとんど考えられないと言うのが個人的な印象ですね。
他の国の方なら、「たぶん許可にならないだろうな・・・」というようなケースが簡単許可になったりします。
逆に言えば、それ以外の国籍の方については、一律に厳しいと言うことです。
東ヨーロッパはアジアと同等以上に厳しい
同じヨーロッパでも、西と東では全く審査が異なります。
はっきり言って、東ヨーロッパはアジア地域と同じか、それ以上に厳しいと考えて頂いてかまいません。
特に、ルーマニア、ブルガリアなどはその傾向が端緒にでます。
私が経験したところでは、交際歴が10年間あるにもかかわらず、申請が不許可になった事例があります(本人申請です)。
また、短期ビザから結婚ビザへの変更も良くある話ですが、入国理由と異なるというのが原因であっさりと不許可になった事例もありました。
最近では、ウクライナの結婚ビザ申請が増えていますが、それに比例して徐々に審査が厳しくなってきています。
実際、私も偽装結婚で入国したウクライナ人から相談を受けたことがあります。
そういった人たちが出てくると言うことは、入管側も審査を厳しくしなければならないと言うことなのです。
個人的な印象ですが、ルーマニア人の結婚ビザは一番審査が厳しいです。
ルーマニア人は日本にノービザで来日出来るようになりましたが、若い女性の方に関しては、入国時に別室に呼ばれ、入国審査官から厳しい取り調べを受けます。
「うそだろ・・・」と思われるかも知れませんが、事実です。
だからこそ、本来はノービザで来れるはずなのに、ルーマニアの日本大使館では、若い女性による短期ビザの申請が後を絶たないという現状があります。
このような方々は、過去に上陸拒否をされた事があるので、査証申請をやらなければならない羽目に陥っているのです。
結婚ビザの厳しい現状をお分かり頂けたでしょうか?